無題 サイト用大 (32)

アメリカヴィンテージバンダナの魅力と見分け方。

query_builder 2021/07/22
EDITORIAL
古着屋に必ず置いてある超定番品、アメリカのヴィンテージバンダナ。

近年ではユーロ古着の人気に伴い、ユーロバンダナも目にする機会が増えましたが、私が個人的に好きなのはやっぱりアメリカもの。
パターンやカラーリングが無数に存在しているアメリカビンテージバンダナは、新しいものに出会うとついつい購入してしまいます。

一見どれも同じように見えるバンダナ。数百円で買えるものもあれば数千円から一万円を超えるものまで存在し、見分け方が難しいと思っている方もいるかもしれません。

今回は、A'r139 Kamakura(アール鎌倉)で定番的に取り扱っているアメリカヴィンテージバンダナをご紹介(2021年11月5日に150枚ほど入荷しております!こちらのページをご覧くださいませ。)。
年代の見分け方やモノの選び方の一つとして、参考にしていただければ嬉しいです。


1940’s〜1950’sのUSバンダナ

1950年代 アメリカバンダナ WPLとは
1940年代から1950年代に製造されたバンダナには、端の部分に“WPL(Wool Products Labeling Act)”という表記が記されている個体が多いのが特徴です。

WPLは1941年から1959年までの間、毛織物に関する法令の対象となる製品をアメリカ国内にて製造・販売を行う事業者に交付された番号です。WPL番号は00101〜04086まで存在します。
WPL表記のバンダナは現在価格が高騰している稀少なアイテムです。

1959年以降はWPLにかわって“RN(Registered Number)”での表記へ統一されました。RNは13670から始まります。


1960’sのUSバンダナ

ビンテージバンダナ アメリカ製 1960年代
1960-70’sのアメリカバンダナの最大の特徴は、
・綿100%
・バンダナの端の一つがセルビッジ(耳付き)
であることです。

バンダナの端に、綿100%を表す“ALL COTTON”、“100%COTTON”という表記が確認できます。

セルビッジとは生地の端を使っているもの。一辺だけ縫い目がないことが確認できれば、それが片耳のモデルとなります。


1970’sのUSバンダナ

1970年代のビンテージバンダナ アメリカ製
1970年代頃からの特徴としては、1960年代と同様に“ALL COTTON”の表記に加えて、“MADE IN U.S.A”または“MADE IN AMERICA”と記載が入るようになります。

また、レッドやネイビーなどの定番的なカラーに加え、ピンクやオレンジなど様々なカラーが増え、ツートーンモデルも登場してきます。


1980’sのUSバンダナ

1980年代のヴィンテージバンダナ アメリカ製
1980年代に入ると、バンダナの端に星型のマークが入り、そこにUSAの表記が入るようになります。

このマークは、1984年に発足した“Crafted with Pride in the U.S.A. Council”という組織のロゴマークで、アパレル製品のアメリカ国内での生産を推奨するキャンペーンに使用されました。このマークは90年初頭には使用されなくなるので、星型のマークが入ったバンダナはこの組織が発足した1984年以降〜1990年代初頭のものであると判断できます。

またこの年代にも片耳のモデルは存在しますが、セルビッジ無しのものが増えてくる印象です。


製造会社やブランドの判別方法

アメリカバンダナは、“WPL(Wool Products Labeling Act)”やRN(Registered Number)”のうしろに続く番号で製造会社を見分けることが可能です。

バンダナの端を見ると、RN13960やRN13962といった表記があります。こちらの数字はメーカー1社につき1つ取得した番号で、製造会社を特定することが可能なんです。

RNの中でも特に有名なのが、RN13980のエレファントブランドで知られる“Davis and Cattlerall”という会社と、RN13960の“Paris Accessories(通称パリス)”という会社。
製造会社のナンバーを把握してたくさんのバンダナを見ることに慣れていくと、数十枚、数百枚と積まれているバンダナの中からでも、高速で自分の欲しいものを発見できるようになります。


RN13980 : ヴィンテージバンダナでお馴染みのエレファントブランド

ヴィンテージ エレファントブランド バンダナ
お手持ちのヴィンテージのバンダナにゾウのプリントが入っているものはございませんか?
こちらは、先ほど記述したRN13980のDavis and Cattlerallという会社が製造していた“エレファントブランド”という名で商標を獲得している、ビンテージ市場で人気があるブランドです。

エレファントブランドは、1910年頃から80年代頃までアメリカの東海岸を拠点にバンダナを製造していた老舗ブランド。
ゾウの鼻が下に向いていれば1960年以前のもの、ゾウの鼻が上を向いていれば1960年以降のものとして見分ける事ができます。
以前はよく見かけたこちらのブランドも近年ではかなり個体が減っており、価格も高騰しています。

エレファントブランド 下鼻 トランクダウン

1960年以前に製造された象の鼻が下に向いている“下鼻”。

RN13960 : 名作”クッキー”を中心に、様々なヴァリエーションを展開していたパリス社のバンダナ

ヴィンテージバンダナにはペイズリーや幾何学模様などたくさんの柄が存在しますが、特に人気が高いのは“クッキー”というパターン。

パリス社(RN13960のParis Accessories)が製造しており、クッキー以外にもライトニング、クローバーパターンなどが存在します。また、クッキーだけでも20色以上のカラーバリエーションがあると言われています。
ヴィンテージバンダナ クッキー柄

クッキー柄

ビンテージバンダナ クローバー柄

クローバー柄

ビンテージバンダナ ライトニング柄

ライトニング柄

WPL9939 : Victor Handal & Bros Inc社はタイガーが目印

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WPL表記のVictor Handal & Bros Inc社は、バンダナの端のタイガーが目印です。年代が古いことによって数が少なくなっており稀少なアイテムとなっています。


RN13961 : 素敵な柄が多いブランドといえばTUSIDE

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RN13961はTUSIDEというブランド。可愛らしい素敵な柄が多く、コレクターも多いそうです。
近年注目のユーロバンダナ

ユーロビンテージ バンダナ
100%COTTONではなく、“100%BAUMWOLLE”という表記のバンダナに出会った事はないでしょうか。
100%BAUMWOLLEはドイツ語で綿100%を意味し、ユーロバンダナと呼ばれるヨーロッパ製のバンダナに多く見られる表記です。
ユーロヴィンテージ バンダナ ファッション小物
ドット柄のパターンや、花や草木がモチーフになっているものが多いです。また、アメリカバンダナに比べるとカラフルで派手なものも多数存在するところも面白い。

近年のユーロヴィンテージの人気とともに、こちらも良いコンディションのものは手に入りにくくなってきました。


バンダナは集めて楽しい、そして使い勝手が良い

バンダナは集めるのも楽しいですが、使い勝手が良いところもポイントです。ハンカチとして毎日身につけられるし、パンツのポケットからちらっと見せたり、首元に巻いたり。

小物までこだわりたい、という方にヴィンテージバンダナはとてもおすすめです。
アール鎌倉で、1点もののバンダナをお探しくださいませ。

A'r139 Kamakura(アール鎌倉)は、RockyMountainFeatherbed(ロッキーマウンテンフェザーベッド)のブランドショップとして神奈川県の鎌倉にオープンしました。ロッキーマウンテンフェザーベッドのウェアを中心に、ヴィンテージ商品も取り扱うセレクトショップです。

アール鎌倉の店頭では、USのバンダナを中心に、ユーロバンダナも多数取り揃えております。1点1点ご説明しながらご紹介させていただきますので、ぜひお気に入りの一枚をお探しにいらしてくださいませ。